小田急電鉄株式会社は4月2日、小田急線海老名駅東口に直結した複合施設「(仮称)小田急海老名駅東口ビル」の建設に着手した。オープン予定は2014年10月。「駅とつながる、街につながる」がコンセプトで、2階部分を駅コンコースやペデストリアンデッキと直結させる。
敷地面積は約3,536平方メートル。ビル本棟は11階建てで、1から4階が商業施設、5から11階が賃貸住宅となる。商業施設の延床面積は約6,473平方メートルで、物販、飲食、サービス関連のテナントが入る予定。賃貸住宅の延床面積は約5,311平方メートルで、総戸数は119戸となる。他に地上4階建ての駐輪・駐車場棟を建設し、252台分の駐輪台数と106台分の駐車台数を確保。両棟を合わせた延床面積は約15,859平方メートルとなる。
小田急電鉄は2002年、海老名駅東口に大型複合施設「ビナウォーク」を開業。マルイファミリー海老名とTOHOシネマズ海老名を核に約120店舗の専門店を擁し、海老名地域の中心的商業ゾーンを形成している。また、駅構内にも駅ナカ商業施設「小田急マルシェ海老名」を営業。海老名駅の東西を結ぶ通路に沿って、カフェやベーカリーなど9店舗を展開している。
小田急電鉄は「(仮称)小田急海老名駅東口ビル」を海老名駅の新たなランドマークにすると共に、従来からある施設と一体となった新たな商業エリアの形成を目指す。時を同じくして駅西口では大規模な区画整理事業が進行しており、センター用地には三井不動産が2015年に「ららぽーと海老名(仮)」をオープンする予定。来年、再来年にかけて、海老名駅周辺は大きくその姿を変えることになる。