サプールに訊く“私が着飾る理由”--イバラ・ルノー(42歳・ショップ販売員)【INTERVIEW】

2016.07.30

ファッションを愛する男たちが、この夏コンゴから来日した。平均月収3万円という貧しい国に暮らしながらも、オシャレに着飾ることで、世界中にファッションの持つ力を教えてくれる彼ら。

FASHION HEADLINEでは、来日したサプールメンバー6人、一人ひとりに7つの質問を投げかけた。

ブリティッシュグリーンのタータンチェックのジャケットに身を包んだイバラさん。穏やかな口調は紳士然としていて、スマートだった。

Q1:サプールを始めたきっかけは?

今のサプールは、コンゴの人気ポップ歌手パパ・ウェンバ氏の影響を受けています。私も強く影響を受けたひとりです。彼に憧れて、お洒落をするようになりました。

Q2:ファッションの楽しさを覚えたのはいつ?

14歳くらいの頃でしょうか。すでに仲の良かったグループでは、日々着こなしを競い合っていましたね。

Q3:スタイリングのこだわりは?

上下揃いのスーツではなくて、ジャケットに違う色や素材のパンツを合わせることです。サプールでもレベルの高い着こなしとされています。

Q4:好きなデザイナーブランドは?

フランスのブランド「アーサー&フォックス(Arthur and Fox)」です。

Q5:来日するにあたり楽しみにしていたことは?

テレビなどで日の情報を得ていましたので、いつか行ってみたいなと思っていました。来日自体が夢のような体験です。

Q6:あなたにとってのファッションの魅力とは?

民族間の違いもあるのでしょうが、コンゴの男性は喧嘩っ早いんです。ですが、いい服を身につけていると、汚したり、破ったりしたくないですから、自ずと振る舞いも紳士的になる。お洒落をすると、争いが減るんです。

Q7:これからの夢を教えてください

もっと豊かな生活を送れるように、仕事もサプールの活動も頑張りたいですね。妻はパリに行くことが好きですから、もっと連れて行ってあげたいです。




今回、写真集『THE SAPEUR コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン』(撮影:茶野邦雄)や沖縄で開催中の写真展アフリカ大陸コンゴの世界一おしゃれな紳士“サプール(SAPUER)”写真展 THE SAPUER』のプロモーションを兼ねて来日したサプールメンバー。下記のインベントや写真集でも、彼らのファッションやスタイルを間近に知ることが出来る。

【写真集】

タイトル:THE SAPEUR~コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン
著者:茶野邦雄
出版社:オークラ出版
価格:2,700円

【写真展】
タイトル:アフリカ大陸コンゴの世界一おしゃれな紳士“SAPUER(サプール)”写真展
日時:開催中~8月31日
場所:沖縄県沖縄市久保田3-1-12
プラザハウスショッピングセンターフェアモール3F ライカムアンソロポロジー
入場料:500円(中学生以下無料)
森下隆太
  • 「上下揃いのスーツではなくて、ジャケットに違う色や素材のパンツを合わせるのが好きだ」と語るサプールのイバラ・ルノー
  • 「上下揃いのスーツではなくて、ジャケットに違う色や素材のパンツを合わせるのが好きだ」と語るサプールのイバラ・ルノー
  • 写真家・茶野邦雄による写真集「THE SAPEUR~コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン」は、オークラ出版より発売中(2,700円)
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