ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)によるロエベ(LOEWE)は、サン・シュルピス広場に面したショールームにて、プレゼンテーション形式で17SSメンズコレクションを発表した。
今シーズンの舞台は、イビサ島。会場にはイビサ島の夕日を写した大きな写真を貼り、海面をイメージして艶やかな黒タイルを敷き詰めていた。今シーズンは、2人の青年が島に漂流し、そこで生活をしていく様をコレクションとして仕上げている。
パープルのニットやピンクのレザーブルゾン、コバルトのストライプパンツなど、発色の良いアイテムには、流木を思わせるネックレスをコーディネート。身の回りで見つけたオブジェでアクセサリーを作ったかのよう。漂着したぬいぐるみを思わせるライオンやサルのチャームがバッグを飾る。ゴールドのペイントを施したデニムやカーディガン、樽型のバッグも目を引いたアイテム群。日本のBOROをイメージしたスウェットやデニムは、漂流者ならではのDIYの精神を感じさせる。
今シーズンのアクセントになったものが、アンモナイトや三葉虫の化石、珊瑚や貝などの生物と、インカ帝国をイメージしたモチーフ。それらが絶妙にミックスされて、この上なく新鮮でリュクスなストーリーが生まれていた。