阿部潤一によるカラー(kolor)は6月23日、パリ医大のホールを会場に17SSコレクションのショーを開催した。
収縮させてニュアンスを出したチェック、フォークロリックな光沢プリントなど、様々なテクニカル素材を用いながら、ゆったりしたシルエットのアイテムで構成し、コレクション全体に渡ってリラックしたムードを演出。
ジャケットやシャツはそれぞれドロップショルダー・オーバーサイズで、サルエルタイプやワンタックの空気をはらむようなサイズのパンツを合わせている。サイドのベルトでアシメトリーなフォルムを描くコートや、同じシステムで開閉する着物身頃のカーディガンなども目を引いたアイテム。グラフィカルな織りのニットジレや、フォークロアテープを織り込んだかのような所々シースルーになっているニットプル、肩にギャザーを寄せてボリュームを出したボンバース、クロコレザーのようなモチーフのジャカード素材のコートなど、個性が際立つアイテムが多いのも今シーズンの特徴だ。
襟にネオンカラーを配したり、ヘムにゴールドスパンコールをあしらう、あるいはショーツの裾にチュール素材を飾るなど、カラーらしい遊びも健在ではあるものの、さりげなく見せるという絶妙なバランス加減を見せていた。