「メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela )」の14-15AWコレクションは、世代を超えた伝統的な服からインスパイアされ、それらを再構築する試みを行った。
アップデートされたプリンス・オブ・ウェールズのチェックジャケット、千鳥格子のコート、フェアアイルやアランニットなどが象徴的なアイテム。コートは背面が着脱可能で襟と袖のみのストールのようなアクセサリーにも変化する。ショルダーはブランドらしく、構築的に盛り上がり、袖は後ろ接ぎで弧を描く。ニットは肘にパネルが差し込まれ、運動性を担保。また、これらのガーメントにはバックに“Harris Tweed”“Robert NOBLE”などのテキスタイルラベルが縫い付けられている。
一方未来的な要素も付加する。ベスト、パンツ等の一部アイテムにはビニル製の光るプレートが付属。アイコン足袋シューズはメタリックな衣をまとい、スニーカーへと変容した。
モデル達が脇に抱えているのは“ポップアップ”バッグ。平面的なドキュメントケースが切り替えにより立ち上がり、立体的なポーチとなる。コードやストラップが付属し、携帯性に配慮されている。