新進気鋭のフランス人作家、ニコラ・ビュフの個展「ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢」が、4月19日から6月29日まで原美術館にて開催される。ニコラが美術館で個展を開催するのは初。
本展では、15世紀末ヨーロッパの古典文学「ヒュプネロトマキア ポリフィリ(Hypnerotomachia Poliphili)」へのオマージュをベースに、日本のアニメや漫画などの影響が加味された独特な表現世界を展開。主人公の少年ポリフィーロが、冒険の途中で遭遇するオオカミ、鏡、ユニコーン、甲冑、瞑想空間などを表現した空間をたどり、ファンタジーの世界を体験する物語仕立ての展覧会となる。
会場は、壁画と立体作品を組み合わせた大型インスタレーションで構成。更に、AR(拡張現実)を用いたインスタレーションでは、鑑賞者が仮想空間で甲冑を纏い、自身が展示作品の一部になることが可能。屋外の大型作品もあり、美術館自体がファンタジーの世界となる。
ニコラ ビュフは、2012年にパリのシャトレ座で上演されたオペラ「オルランド パラディーノ(騎士ロラン)」の総合的なアートディレクションを手掛ける。ヨーロッパの伝統的な美意識と日本やアメリカ由来のサブカルチャーとを見事に融合させた仕事が高く評価され、評論家協会から同年の演劇・音楽・ダンス部門でのビジュアルデザイン最優秀賞を受賞。「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARCONS SHIRT)」14-15AWコレクションにイラストを提供している。
【イベント情報】
ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢(Nicolas Buffe, The Dream of Polifilo)
場所:原美術館
住所:東京都品川区北品川4-7-25
会期:4月19日から6月29日
時間:11:00から17:00(水曜日は20:00まで)
休館日:月曜日(5月5日は開館)、5月7日
入場料:一般1,100円、大高生700円、小中生 500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は1人100円引き