SENSE守谷編集長が9ブランドとリレートーク--有働、大野、尾花編--1/3

2014.03.04

雑誌『センス(SENSE)』と伊勢丹メンズ館が協業して開催中のリアルショップ「THE BLACK SENSE MARKET in ISETAN」で同誌編集長・守谷聡のトークショーが3月1日に開催された。東京メンズブランド9人のデザイナーとリレー形式でファッションや同企画のコラボアイテムについて話し合った。

このイベントに参加したのは「ファクトタムFACTOTUM)」の有働幸司、「リップヴァンウィンクル(RIPVANWINKLE)」の大野雅央、「N.ハリウッドN.HOOLYWOOD)」の尾大輔、「バックボーン(BACKBONE)」の北原哲夫、「アタッチメント(ATTACHMENT)」の熊谷和幸、「ユリウス(JULIUS)」の堀川達郎、「マスターマインド・ジャパン(MASTERMIND JAPAN)」 の間正章、「ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO)」の三原康裕、「ベドウィン・アンド・ハートブレーカーズ(BEDWIN & THEHEARTBREAKERS)」の渡辺真史。

対談形式のトークショーのトップバッター、ファクトタムの有働幸司は昨年の10月でブランド設立から10年の節目を迎えた。同企画のコラボアイテムとして、有働は自身のブランドの特徴ともいえるデニム素材をラペルやフラップに施したジャケットパンツを提案。近年、スーツラインを強化する中で、同世代だという守谷や有働世代の男性にも心地よく着られるよう毛織物の産地・尾州で編んだ伸縮性のある生地を使用したという。有働は「黒は“男らしい”色。普段は結婚式に参列するなど特別なシーンで着ることが多い」と語った。


2人目のゲストは、今年で17年目を迎えるリップヴァンウィンクルデザイナーの大野雅央。「ブランドを始めた当初から、一貫してシンプルなイメージ」とコメントする守谷に対し、「自分の好きなものが変わらないので、シンプルなアイテムにスポーティーな要素やミリタリーの要素を加えて進化させている」と答えた。自身のファッションについては「パンツを褒められると嬉しい」と語り、同企画のために製作したコラボアイテムでもパンツのひざ下にギャザーなど表情をつけることで、目線を下に持ってくることを意識したとコメントした。

3人目のゲストはNハリの尾花大輔。今回のトークショーで唯一、守谷が初対面だという尾花とのトークは握手から始まった。現在の服作りについて尾花は「自身のブランドがチームとして熟成されてきたからこそ、自分はコレクションテーマを深く掘り下げることが出来ている」と話す。また、ファッションについて「僕の服を着た人が光ればよく、僕の服は自分がどんな人間なのかを引き立てるための支えでいい」とコメント。同企画のコラボアイテムでは、自身のブランドでは若い世代にも買いやすい価格帯を意識してきたが、今回はセンスの企画ということで価格帯を上げて、自分が一番得意なミリタリーのアイテムMA-1をエレガントなレザーで表現したという。

2/3につづく。
編集部
  • 9人のデザイナーとトークショーを繰り広げたセンスの守谷編集長
  • トップバッターはファクトタムの有働幸司
  • 守谷とは同世代でよく話すという有働
  • センスとのコラボアイテムについてコメントする有働
  • デニム素材をアクセントに使用したファクトタムの限定品
  • コレクションのインスピレーションは旅で見つけることも多いとコメントする有働
  • 大野が以前働いていたというA.P.C.の話題も
  • パンツを褒められると嬉しいと語る大野
  • センスらしくブラックをセレクトした限定品
  • 同企画の限定品について語る大野
  • シンプルなアイテムに足すのではなく引き算すると語る大野
  • 今日が初対面だという尾花とのトークは握手からスタートした
  • 縁がなくこれまで会えなかったが、尾花に聞きたいことはたくさんあると守谷
  • デザイナーというイメージをいい意味で覆すように前にでる仕事にも前向きだと語る尾花
  • 得意とするミリタリーアイテムをエレガントに表現したNハリウッドの限定品
  • リラックスした雰囲気の中、トークが繰り広げられた
  • これからはコレクション以外のクリエーションにも興味があると語る尾花
  • 古着に対する尾花の知識は膨大だと守谷がコメント
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