「重圧・圧迫感が今の自分には必要と思って」とショー発表を終えた「ファセッタズム(FACETASM)」デザイナー・落合宏理。メルセデス・ベンツ プレゼンツ デザイナーを受賞した気負いがあるのだろうか。
3月20日に行われた14-15AWコレクションショーはランウエイまでシートがせり出し、空間も圧迫感を醸す。披露されるルックは得意のミックススタイルだ。
今回はボリューム感が目を引いた。ダウンジャケット、ビッグコート、二重にしたライダースベスト、裾から伸びる裾などシルエットももちろんだが、過剰なボウタイ・フリル・プリーツなど装飾もけたたましい。
ボンデージパンツ、コンバース(バンダナを巻いたコラボレーションモデル)などパンクな要素もあり、今のライフスタイルを主流としたファッショントレンドへのアンチテーゼのようでもある。
「流れ的に軽いもの、着易いもののようだけど、ファッションは覚悟だし、努力しなきゃいけない」と熱を帯びて話す落合。 “東京”を牽引する気概を感じられた。