3月19日、「ギンザ ファッションウィーク(GINZA FASHION WEEK)」(以下、GFW)が開幕した。6回目を迎える今回のテーマは「銀座を楽しもう」。銀座三越では、”ギンザ レトロ モダン”をテーマに、多数のイベントや企画を紹介する。
同イベントは銀座の街をステージに、銀座三越と松屋銀座、プランタン銀座がタッグを組み、ファッションで銀座の街を元気にすることを目的に開催。銀座三越では2020年の東京オリンピック開催を受け、1964年東京オリンピック開催時に遡り、銀座発のものが流行した60年代をフィーチャー。当時流行した“アイビールック”と“みゆき族スタイル”のデザインをベースに、現代の感性を融合したこだわりのアイテムを提案する。
9階には、日本アイビーブームを巻き起こした「ヴァン(VAN)」の期間限定ショップが出現。銀座三越限定品や復刻版を含む、ウエアやグッズなどをラインアップ。ヴァンがマイケルジャクソンに贈った限定デザインのスタジャンを復刻させ、そのジャケットに付いていたワッペンを3種類セットで販売(1万290円)。6個入りジッポセット(5万円)、エンブレムセット(4万円)、ロゴ入りトレーナー(1万6,800円)などを復刻させ、60年代当時流行したヴァンの紙袋をそのまま再現した、ヌメ革のクラッチバッグ(2万5,200円)も登場。売り場には、64年創刊の男性誌『平凡パンチ』のクロニクルも展示している。
そして3階ウィメンズフロアでは、ヴァンと「ダブル スタンダード クロージング (DOUBLE STANDARD CLOTHING )」がコラボレーションした期間限定ショップがオープン。60年代アイビールックを現代風に可愛くアレンジしたアイテムをそろえる。スウェット素材のスタジャン(33,600円)が銀座店限定で登場し、ストライプやカモフラージュのフレアスカートを並べる。
7階のメンズ特設会場では、64年に誕生し50周年を迎える「ニューヨーカー(NEWYOKER)」が、“2014 NEWアイビー学”をテーマに現代版アイビーファッションを提案。銀座店限定のウール素材の赤いブレザー(7万4,520円)や、50周年記念のストライプ柄ブレザーを販売する。アーカイブも展示され、ジャケットは実際に手に取って見ることができる。
3階ウィメンズフロアの「ルプレイス(Le PLAYCE)」では、みゆき族のセンスを今風にアレンジしたルックを提案。「カオン(Kaon)」はレース仕立てのドレスと共布のシュシュのセット(9万300円)を、「ミュラーオブヨシオクボ(muller of yoshiokubo)」は切り替えドレス(5万1,450円)と共布のヘアターバン(8,400円)を、「ラウラ(Laula)」は異素材ミックスドレス(4万4,100円)をそれぞれ銀座店限定で販売。その他、「ラドロー(LUDLOW)」や「トリア(triaa)」からも、60年代風にアレンジしたワンピースが銀座店限定で登場する。
19日には、ファションショーやロシアの歌姫エカテリーナによるミニコンサートが開かれ、雑誌『ギンザ(GINZA)』編集長の中島敏子によるトークショーも行われた。中島氏は、「銀座という街は一見敷居が高く見えるかもしれないが、新しいもの好きで刺激を求める人たちが多く集い、あらゆる世代が楽しめる場所。新しいものと古いものが共存しているところが魅力であり、雑誌ギンザもそこを体現できるものにしていきたい。インターナショナル誌にはない“東京発”であることが誇り」と述べた。GFWにおける銀座三越のテーマには、「20から50年代のものは秋冬にもリバイバルするので、みゆき族の復活はタイムリーで面白いと思った。洋服をコンパクトにして、ヘッドアクセサリーやクラッチバッグでアクセントをつけたアレンジが手軽にできておすすめ」と話した。
GFWの会期は31日まで。同店では、21日にはテリー伊藤氏のトークショーを、22、29日にはファッションショーが開かれる。