イタリアの高級バッグメーカー・オロビアンコ(Orobianco)社が展開するブランド「デザルティカ(DESERTIKA)」が、福井の老舗繊維メーカー、ケイテー・テクシーノ社のテキスタイルブランド「カンティアン(KANTIAN)」とコラボレーションし、メンズウエアコレクションを14-15AWシーズンよりスタートする。
オロビアンコは、2012年に世界最大のメンズファッション見本市ピッティ・ウオモでデザルティカのバッグコレクションを発表。イタリア語で“From Desert(砂漠より)”という意味を持ち、気温差の激しい過酷な砂漠環境でも耐え得るタフさと機能性を兼ね備えたバッグがそろう同ブランドから今回発表されたメンズウエアは、バッグコレクションのコンセプトを基に、ファッション性に富んだ都会的なスタイルを提案する。
デビューコレクションでは、セーター柄のプリントを使った超軽量コートや、両面起毛のストレッチ素材を2枚張り合わせ、その間にフィルムを入れた完全防水素材を使用したジャケットなどに加え、同ブランドのワッペン付きブルゾンやフード付きパーカなどをラインアップ。ブランドの中心ターゲット層は30代から40代だが、どの年齢層でも着用できるデザインになっている。価格帯は、ジャケットが3万から5万円台、コートが3万から6万円台、パンツが1万から2万円台、カットソーが8,000円台から。
商品展開は百貨店や専門店で8月中旬より開始予定で、9月には都内にショップがオープンする。今後のプロモーション戦略としては、スポーツと連携したイベントの開催などを予定している。
3月26日には、デビューを記念したパーティーが開催され、オロビアンコのオーナーデザイナーであるジャコモ・ヴァレンティーニ(Giacomo Valentini)氏もこの日のために来日。氏は「ウエアを作る上で一番重要なのは生地。ケイテー・テクシーノ社には世界最高峰の合繊があると聞き、同社の工場でまず生地を探した。“素材作り”と“服作り”は密接に関わり合っているので、日本素材で日本製のウエアにこだわって作った。デザルティカのウエアは『イタリアのデザイン』、『日本のテクノロジー』、『日本人が得意とする細部へのこだわり』が合わさった今までにないものに仕上がっており、世界で通用する」とアピールした。今後は、女性も着用できるようなユニセックスウエアの展開も考えているという。また、デザルティカのブランドディレクターは、カンティアンのブランドディレクターである田島重則氏が兼任している。
また、オロビアンコが女子ラグビーチーム「フェニックス」のオフィシャルサポーターになることも発表され、選手3名と監督を務めるラグビー元日本代表WTBの四宮洋平氏がデザルティカの大きなロゴが描かれたユニフォームを披露した。選手達は「わたしたちが活躍すると、ユニフォームを見てもらえる機会も増えるので頑張りたい」と意気込みを見せる。