双日ジーエムシーは3月13日、東京・六本木で「アドミラル(Admiral)」の100周年記念レセプションを開催し、100周年プロモーション内容とロックバンド「ザ・ボゥディーズ(THE BAWDIES)」とのコラボレーションを発表した。スタイリストの馬場圭介氏も登場し、THE BAWDIESとのトークセッションも行われた。
1914年にイギリスで誕生し、今年創立100周年を迎える同ブランド。日本では2006年に双日ジーエムシーがスニーカーの販売をスタートし、現在20万足以上を販売している。サウンド、UK、ファッションをキーワードに、Pコートをモチーフに防風はっ水加工機能をプラスしたデザインなど、「服を履く、見て楽しめるようなデザイン」を提案。ハリスツイードやリバティモチーフなど英国の伝統素材なども取り入れている。
THE BAWDIESとのコラボレーションは、アドミラルの100周年とTHE BAWDIES結成10周年、そして、ブランドの掲げるキーワードとバンドのイメージが重なったことなどから実現したもので、ビートル・ブーツを探していたTHE BAWDIESのためにオリジナルブーツを製作するという。THE BAWDIESのメンバーは「激しく動いても大丈夫な滑り止めなど、ステージでしっかり使うことができる機能も欲しい。ストリートでも使うことのできるデザインを作って、(ビートル・ブーツを)ストリートにも広めてほしい」と話す。オリジナルブーツは秋冬ぐらいまでに完成する予定だという。ルックブックのスタイリングを手掛けた馬場氏は「僕も英国が好きだし、普段着でいいという人が多い中で、スーツを着ているTHE BAWDIESとは考え方や方向性も近いと思う」と語った。
また、双日ジーエムシーの羽鳥直人社長は「同社がアドミラルのビジネスを手掛けて9年目。0から立ち上げ、短期間であるレベルにまては来たと思う。今後は量的拡大よりも質を最重視していきたい。消費者に近いところで商品開発を行っていきたいし、店頭はもちろん、1万5,000人以上のファンがいるフェイスブックなどのSNSも含めたオンラインでの顧客とのコミュニケーションも大切にしながら、ブランドのファンやブランドを知らない人たちにアピールしていきたいと考えている。また、昨年12月にはアパレル、バッグ、アクセサリーなども含めた北アジアでの商標権を獲得したことを発表したが、日本のフットウエアをアジアに広めていくことは、チャレンジングだか楽しみでもあり、100周年の大きなテーマでもある。現在は各国でのパートナーを選定している段階だが、年内には各地域でのアクションプランとターゲットを設定、台湾と韓国での展開をスタートし、中国、香港、マカオへと広げていきたい」としている。
アドミラルでは、今回のイベントを始め、コラボレーション、フェスへの協賛、音楽関連のサポート、女性客の取り込み強化など、ブランドの認知度向上を目的に、アニバーサリーイヤーの今年1年間でさまざまな打ち出しを行っていく予定。