「アクリス(Akris)」は14-15AWコレクションを発表した。パリファッションウィークへ参加して10年を迎えた今シーズン、シック&アーティスティックなルックを披露した。
クリエーティブディレクターのアルベルト・クリームラー(Albert Kriemler)はドイツ人フォトグラファー、トーマス・ルフ(Thomas Ruff)とコラボレーションし、彼の写真シリーズをモチーフとしたコレクションを製作。
前半はシックな白と黒のスタイル。左右非対称に色を変えたファーワンピースやコートが目を引く。ダブルフェイスのコートは大ぶりな襟でシルエットも量感を持つ。またトップの深いネックラインがハイウエストのパンツスタイルでもフェミニティーを醸す。
中盤以降はルフの作品達が現れる。「abstract(抽象)」「Ma.r.s.(火星)」をプリントしたドレスやスーツは一転してインパクトあるルックとなる。ルフ作品の曲線はプリントのみならず、カッティングにも応用され、優美な弧を描く装飾が施されたオーガンジードレスに変容した。
次に現れたのは「nacht(夜)」。闇に佇む家がアイテムフロントに分かりやすく染め抜かれた。ラストは「stern(星)」をLEDで表現したスーツ、ドレスが登場。フィナーレでは暗転し、LEDが煌めいて幕を閉じた。
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