ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)は1949年3月5日生まれ。フランス・ルーベ出身。
フランスの理工系エリート養成のための学校「エコール・ポリテクニーク」で学び、エンジニアリングの学位を取得した。父親の家業を継いだ後、アメリカへ移住して会社を経営し、資本主義のノウハウを習得。フランスに戻ると、大手繊維会社ブサックを買収し、アパレル業に進出した。
87年に「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「モエ・ヘネシー」の両社を合併し、LVMHグループを起業。その後「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」「ロエベ(LOEWE)」など、ヨーロッパを中心とした60近くの高級ブランドを傘下に収めた。長年ブランドに携わってきたとしても、傘下に入ったと同時にあっさり解雇するなど、冷徹かつ攻撃的な経営姿勢を貫いている。
2010年に、バッグブランド「モワナ(MOYNAT)」がアルノーの個人出資により蘇り、翌年11月にサントノーレ通りにショップをオープンしている。