岡山県のCCCSCD galleryにて6月10日から7月2日まで、彫刻家・小泉悟の作品集出版記念作品展が開催される。
とあるきっかけで始まった小泉悟作品を所有するコレクターの家を巡る旅。台湾と日本各地への旅の中で出合った小泉作品の置かれた風景を収めた作品集『作品達の家で -けもののすみかー』(発行:赤々舎)が6月16日に出版される。今回の展覧会ではその出版を記念し、新作を含む小泉悟の作品9点と、撮影を担当した写真家・内田伸一郎の本書未収録を含む旅中の写真10点を集めて展示。オープニングには両作家とも在廊する。
小泉の作品を象徴する動物の皮を被った子供の木彫像。それらは、ある場所では子供のおもちゃと一緒に飾られ、ある場所ではモダンな家具と並んで佇んでいる。虚ろなあどけない表情の像は人間のようでいて、得体の知れない生物のようでもある。しかし、その“ケモノ”はそれぞれの“棲家”にしっくりと馴染んでいるのである。
小泉悟は1983年宮城県生まれ。沖縄県立芸術大学大学院彫刻専修を修了。在学中の2007年に「ART MEETS ARCHITECTURE COMPETITION(AAC)」で優秀賞・審査員特別賞を受賞した。現在は、国内のギャラリーでの展示の他、アメリカ、韓国、台湾、シンガポールなど、海外のアートフェアでも発表を行っている。
【展覧情報】
「作品達の家で -けもののすみかー」
会期:6月10日~7月2日
会場:CCCSCD by cifaka
住所:岡山県岡山市北区石関町6-3
時間:平日10:00~19:00、土日祝日9:00~19:00