インテリアデザイナーの倉俣史朗は1934年11月29日生まれ。東京都出身。1991年2月1日逝去。

56年に桑沢デザイン研究所・リビングデザイン科を卒業。三愛宣伝課、松屋インテリアデザイン室を経て、65年にクラマタデザイン事務所を設立。67年頃から前衛美術家の高松次郎やグラフィックデザイナーの横尾忠則とのコラボレーションなどで注目を浴びる。その後、西武百貨店の自主編集コーナー「カプセル」を始め数多くの家具、商業空間を手掛けた。

81年にエットレ・ソットサスの誘いで「メンフィス」に参加。89年にパリにて個展を開き、海外でも高い評価を得る。72年に毎日産業デザイン賞、90年フランス文化省芸術文化勲章を受章。無重力、浮遊感を独特な感性によって表現した作品で有名。代表作に「ミス・ブランチ」「硝子の椅子」「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」などの家具、「イッセイミヤケ（ISSEY MIYAKE）」のブティックデザインなどがある。

60年代から90年代にかけて世界的に活躍したデザイナーであったが、91年に急性心不全で56歳の若さで亡くなっている。吉岡徳仁は倉俣門下。