モード・イン・フランスとコレクション・フランセーズの20周年を記念する合同プレス発表会が11月25日、東京・港区の在日フランス大使館で行われた。
当日はモード・イン・フランスを主催しているフランス婦人プレタポルテ連盟のパトリシア・ブラフマン国際部長と、コレクション・フランセーズを開催するフランス大使館企業振興部・ユビフランス日本事務所代表パスカル・フュルス氏が来年1月に開催される展示会の概要などを紹介。パスカル・フュルス氏は「2011年から2012年までのフランスファンシージュエリーの対日輸出は32%増と好調。細部にこだわる日本のバイヤーや消費者に評価されている。20周年を迎えることができたのも日本のニーズに応えられたからだと思う」とあいさつした。
また、ゲストスピーカーとして参加した、ファッションエッセイストのフランソワーズ・モレシャンさんは「日本とフランスは正反対だが、お互いに魅了されている。ファッションでもサンローラン(SAINT LAURENT)やディオール(DIOR)、クリスチャン ラクロア(CHRISTIAN LACROIX)などとイッセイ・ミヤケ(ISSEY MIYAKE)、ミントデザインズ(mintdesigns) 、まとふ(matohu)などは正反対だが、全く違うからこそ惹かれる。それは基本スタイルを崩す日本の粋とフランスの感覚が共通するからだ」と語った。伊藤忠ファッションシステム未来研究所の川島蓉子所長はエルメス(HERMES)と虎屋などを例に挙げながら、日本とフランスの消費文化の共通するキーワードとして、「流行に終わらないクリエーションに挑戦する、生業を貫く、使う豊かさを提案する、インテリジェンスな消費を実現する、の4つがポイント」などと話した。
モード・イン・フランスは1月15日から17日まで新宿のヒルトンホテル東京25階と26階で開催。36回目を迎える今回は60ブランドがパリに先駆けてウィメンズウエア、レザー、ファーの2014-15秋冬コレクションを紹介する。今回は同展としては初めてパリ在住の日本人デザイナーが参加。「連盟に加盟するヨーロッパのブランドとして、日本での新しい顧客を獲得するために出展したい、というデザイナーの希望があった」(ブラフマン国際部長)ことから、ミキ・ミアリーとツノダのツノダユキコがコレクションを紹介する。また、41回目となるコレクション・フランセーズは1月15日から17日の新宿のヒルトンホテル東京とともに1月20日、21日にヒルトン大阪でも開催される。