ファッションデザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)は1943年11月27日生まれ。ドイツ・ハンブルク出身。ミニマリズムの旗手。
ハンブルクのクレフェルト・スクール・オブ・テキスタイル専門学校を卒業後、テキスタイルエンジニアとして働いた。渡米してカリフォルニア大学に留学した後、ニューヨークの出版社に就職し、ファションジャーナリストとして活動。65年にドイツに帰国し、68年ハンブルクにセレクトショップを開業した。「ソニアリキエル(SONIA RYKIEL)」などを取り扱い、自身でデザインした服も販売していた。
73年にパリコレクションに進出したが、評価が芳しくなく80年に撤退。85年にミラノを拠点に再出発すると、瞬く間に脚光を浴びた。99年にプラダグループへ統合後、親会社となったプラダと価値観が衝突することがたびたびあり、2000年に自社の経営から撤退。03年にクリエーティブディレクターに復帰したが、その後もプラダとの方向性の不一致から04年に再度辞任した。
2009年に「ユニクロ(UNIQLO)」からコラボレーションライン「+J」を展開した。13SSコレクションよりラフ・シモンズ(Raf Simons)の後任として、再びジル・サンダーのクリエーティブディレクターに復帰したが、先月再び辞任することが発表された。
ブランド「ジル・サンダー」は現在オンワードホールディングスの傘下。