バーニーズニューヨーク横浜店(神奈川県横浜市中区山下町36-1)が、11月20日にリニューアルオープンした。1階は天井・床を含め全面改装し、9月にリニューアルした新宿店同様、本国ニューヨークにあるマディソン店のインテリアデザインを踏襲。2から5階は新コーナーを加え、横浜店ならではの土壌を生かしたリニューアル内容となっている。
山下公園やマリンタワーといった、横浜のシンボルとも言うべきスポットの近くに位置する同店。今回のリニューアルはこの立地と集客層に焦点を当てたものだ。1階は、ラグジュアリーなバッグやアクセサリーなどを置き、商品の映える見通しの良いフロアに仕上げた。充実を図ったアイウエアコーナーは、他店舗でも好評を受けているという、その場で眼鏡が作れる検眼システムを導入。また7階にあったホームグッズの「チェルシーパッセージ」を1階に移動し、表通りから見える位置に配置。あえて手に取りやすくキャッチーなアイテムを置くことで、お店の前を通り掛かった人々が気軽に入店がしやすいように意図したもの。「ただ洋服を買いに来るだけの場所ではなく、ライフスタイルに興味のあるお客様が毎週来ても新しいものを発見して楽しめるようなショップにしたかった」と話すのは、山本浩光店長。
2階にはベビーコーナーを移転。隣には授乳室を用意し、マザーニーズにも応えたフロアに。また以前は一緒に置かれていたフレグランスとスキンケアグッズを分け、フレグランスは1階に、スキンケアグッズをベビーグッズと並べて配置した。これもワンコーナーで、求めているアイテムをピックしやすいよう配慮したという。
3階には、神戸発の人気ウエディングショップ「ザ・トリート・ドレッシング(THE TREAT DRESSING)」が登場。バーニーズニューヨークのブライダルとして初のレンタルドレスを導入した。販売とレンタルを含む、全50着のドレスをラインアップ。イギリス王室御用達の「ジェニー・パッカム」や、ファッショニスタに高い支持を集める「モニーク・ルイリエ」、ウエディングドレス最高峰の「ヴェラ・ウォンブライド」など、世界中の最旬ブランドを集めた。ハイウエスト位置に細かくビジューやビーズをあしらった、ザ・トリート・ドレッシングのプロデューサーによる、バーニーズニューヨーク限定ドレスも登場。ドレスに付随したベールやグローブ、アクセサリーなども豊富に取りそろえ、トータルでのコーディネートを楽しめる。スタッフが丁寧にカウンセリングし、ニーズに合わせた1着を提案。ドレスの価格は、レンタルが20万から50万円台、販売は30万から100万円台となる。試着は事前予約がお勧めと担当者。バーニーズニューヨークで以前から好評を得ている結婚式の引き出物のコーナーやマリッジリングのコーナーも併設し、結婚を控えたカップルにとって利便性が図られている。
4階には、カウンセリングを受けられる専門的なシューケアコーナーを設置。職人が間近で作業する姿が見られ、より安心してシューズの購入をしてもらえるように配慮された。クイックでの修理も受け付ける。火・水曜日定休。5階には、創業112年の老舗であるカミソリ専門店「カミソリ倶楽部」と協業した、グルーミングやカットを体感できる「バーニーズ・バーバーズ・ショップ・バイ・カミソリ倶楽部148(BARNEYS BARBER’S SHOP by KAMISORI CLUB 148)」を新設。店内には味わい深いアンティーク風のカット台が2台配置されている。入口の壁面には髭をモチーフにしたユニークなイラストが描かれ、愛嬌のある佇まいを演出。カミソリも充実したラインアップを図り、スタイルにこだわりをもつ男性に向けた新しい提案を行う。こちらは火曜日定休。
店内は徹底して通路を広く取り、ベビーカーも通りやすくした。また注目すべき点として、3階及び6階にパーソナルショッピングスペースを設置。6階は2組のファミリーが十分に寛げる、広々とした場所。外光の降り注ぐガラス張りの空間で、外にはマリンタワーや海が臨める。居心地の良さにとことんこだわった配置だ。「横浜店はいわゆるファッションスポットと異なり、そのゆったりとした空間と横浜という土地柄、以前より顧客様が多く足を運ぶショップであった。より快適に長い時間を過ごしてもらえるような空間と、アミューズメントパークのような家族で楽しむことのできるスポットを目指した。非常に広々とした店内なので、その特徴を存分に生かせたと思う」と、横浜店の山本店長は話す。また来年に掛けて新たなリニューアルも計画されている。