漫画家のチャールズ・M・シュルツ(Charles M Schulz)は1922年11月26日生まれ。アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス出身。
理髪店を営んでいた父が大の漫画好きだったため、シュルツ自身も興味を持つようになり、小学生の頃から漫画家を目指していた。内気な性格だったため、クラスメイトからかわれていたが、その経験が“チャーリー・ブラウン”誕生に繋がったという。13歳の時に飼ったビーグル犬の“スパイク”は、のちのスヌーピーの原型になっている。
高校卒業後は雑誌へ漫画を投稿したがうまくいかず、45年に母校であるアート・インストラクション・スクールに就職。そこでの同僚だったチャーリー・ブラウンの名を、『ピーナッツ』の主人公の名として使った。学校で働きながら投稿を続け、47年に地元の新聞に『ピーナッツ』の原型である『リル・フォークス』が掲載される。50年には全米8誌で『ピーナッツ』の連載が始まった。
人気は次第に高まり、大手企業のイメージキャラクターに起用された。テレビアニメ化もされ、エミー賞やピーボディ賞を受賞。シュルツ自身も漫画家にとって最高の栄誉であるリューベン賞を受賞した。68年にはスヌーピーがアメリカ航空宇宙局の有人飛行企画のマスコットとなり、スヌーピーのぬいぐるみはアポロ10号に乗って月に飛び立った。
84年には『ピーナッツ』の掲載誌は2000誌となり、ギネスブックに認定された。86年に漫画家の殿堂入りを果たし、96年にはハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに名前が登録された。しかし、99年12月にガンのため漫画家を引退。その3ヶ月後に亡くなった。
森アーツセンターギャラリーでは、「スヌーピー展 しあわせは、きみをもっと知ること。」が開催されている。本展では、日本初公開となる原画約100点やシュルツのスケッチ、「リル・フォークス」の原画など、貴重な資料が展示されている。