アンリ・ド・トゥルーズ＝ロートレック（Henri de Toulouse-Lautrec）は1864年11月24日生まれ。フランス・アルビ出身。

8歳の頃から絵を描くようになり、画家からのレッスンも受けていた。13歳の時に左の大腿骨を、14歳の時に右の大腿骨をそれぞれ骨折したために脚の発育が停止。以降、身体障害者として差別を受けた事もあったという。

1882年からパリで活動を始め、レオン・ボナ（Leon Bonnat）やフェルナン・コルモン（Fernand Cormon）の画塾で学び、晩年まで同地で活動した。パリの「ムーラン・ルージュ」などのダンスホールや酒場に入り浸り、自身の進退の不遇から娼婦や踊り子のような夜の世界の住人達に興味を持ち、彼女達を多く描いた。しかし長年の飲酒により体を壊した上、梅毒も患って次第に衰弱していき、1901年9月に脳出血で死去。36歳という若さだった。

油絵なども描いていたが、彼の作品で特に有名なのは数々のポスター画である。ファッションブランド「ロぺ（ROPE）」からは、ポスター画がプリントされたスカーフが販売されている。