6年ぶりに東京モーターショーに参加したスウェーデンの自動車メーカー「ボルボ(VOLVO)」の女性スタッフはシックなダークブルーのサテンスーツを着用している。
このスタイルは、日本初公開となるコンセプトカー「ボルボ・コンセプトクーペ(VOLVO CONCEPT COUPE)」のカラーに合わせられたもの。同車は1960年代に登場した「ボルボ P1800」の特徴を取り入れたフォルムや、エレガントなブルーグレーのカラー、T字状のライトガイドを備えたヘッドライトが特徴的なモデルだ。
同社広報担当者は「モーターショーの主役はあくまで『車』。車を引き立たせるためにあえてシンプルなデザインのコスチュームを採用した」。ヨーロッパのモーターショーにおける女性スタッフは「自動車の説明員であり通訳」と位置づけられており、「コンパニオンはショーの華」と見なす日本やアジア諸国とは考え方が異なるという。
スーツのデザインは先日行われたフランクフルトモーターショーのユニフォームを踏襲しているが、仕立ては日本。東京・神田のテーラーに発注したという。「ウィメンズスーツを仕立ててくれるところが中々見つからず、電話を掛けまくった」(同)
スタイルは違えど、ユニフォーム一つにも自動車メーカーそれぞれのブランドイメージが反映されている。