女優のジーン・セバーグ(Jean Seberg)は1938年11月13日生まれ。アメリカ合衆国アイオワ州出身。
1957年に、オットー・プレミンジャー(Otto Preminger)監督の映画『聖女ジャンヌ・ダーク』のジャンヌ・ダルク役に抜擢されデビュー。同年公開の『悲しみよこんにちは』で主人公・セシルを演じ、その際のベリーショートが「セシルカット」と呼ばれ大ブームとなった。同作の世界観はその後も多くの女性達に支持されてきた。「ポール&ジョーシスター(PAUL & JOE SISTER)」の14SSコレクションは同作からインスピレーションを受けている。
59年にはジャン・リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)の初監督作品である『勝手にしやがれ』に主演。本作のファッションも注目され、ジーンとジャン=ポール・ベルモント(Jean-Paul Belmondo)が劇中で着用しているボーダーカットソーやトレンチコート、サブリナパンツなどは今でもフレンチスタイルの定番となっている。
私生活では、62年に映画監督のロマン・ガリー(Romain Gary)と結婚。しかし、彼が黒人解放組織のブラックパンサーを支持していたため、FBIからマークされてしまう。70年に妊娠したが様々な噂を流され、うつ状態になってしまった。ロマンとは70年に離婚し、72年に映画監督のデニス・ベリー(Dennis Berry)と結婚した。
60年以降は、アメリカやフランス映画を中心に出演していたがヒット作に恵まれなかった。79年8月に失踪し、9月8日に自殺が確認された。