俳優のアラン・ドロン(Alain Delon)は1935年11月8日生まれ。フランス・パリ出身。
57年のカンヌ国際映画祭中に、ハリウッドの一流エージェントにスカウトされ、デヴィッド・O・セルズニックの映画『武器よさらば』のスクリーンテストに合格。アメリカでのデビューを勧められるが断り、57年のフランス映画『女が事件にからむ時』で俳優デビュー。60年の映画『太陽がいっぱい』に主演し大ブレイク。その後は、同作の監督を務めたルネ・クレマン作品の他、『若者のすべて』(60年)や『冒険者たち』(67年)、『さらば友よ』(68年)など数多くの作品に出演した。
美男子の代名詞とも言える存在で、日本でも絶大な人気を誇った。たびたび来日し、フランス映画祭のゲストとして登場したり、日本のテレビ番組やCMに出演した。また70年代には、自身の名を冠した香水のプロデュースを開始。「サムライ(SAMOURAI)」「ショウグン(SHOGUN)」などは、日本の文化や風土にインスピレーションされたパッケージデザインと調香が好評だった。
私生活では、59年に女優ロミー・シュナイダーと婚約するも、63年に破局。その後ナタリー・ドロンと結婚し、息子を儲けるが66年に離婚。87年にモデルのナタリー・ヴァン・ブレーメンとの間に2子を儲けるが籍は入れず、02年に別れている。