世界的ブランドのファッションショーのヘアデザインを手掛ける加茂克也にフォーカスを当てた大型企画展「加茂克也展“100 HEADPIECES”」が11月2日よりラフォーレミュージアム原宿にて始まった。18日まで。
会場では、世界各地で開催されたファッションショーやシューティングなどで使用された100点以上のヘッドピースを一堂に展示する他、創作現場であるアトリエを再現した空間や創作過程がわかるポラロイドブック、ファッションショーの映像などを公開。
「(作品が)独創的と言われるが、僕にとってはごく自然なこと。アイデアやデザインはなんでもない日常から生まれる」という加茂氏。ヘッドピース以外に、プライベートで製作している約70点のアートオブジェや、収集したビジュアルのスクラップが自宅玄関を再現した入口に展示されている。
また、本展に合わせ、これまでのヘッドピースの中から加茂本人により厳選された100点程を収録した作品集『GASBOOK 29 KATSUYA KAMO "100 HEADPIECES"』(3,675円、ガスアズインターフェイス)を発売。アートディレクションはグラフィックデザイナー・長嶋りかこ。フォトグラファー・ホンマタカシや戎康友らが撮影した写真とともに、デザイナー・渡辺淳弥、高橋盾、モデル・水原希子などのコメントが収録されたアートブックとなっている。
加茂は1988年、モッズヘア所属。90から92年に掛けて渡仏。帰国後、ファッション雑誌を中心に広告やショーなど幅広く活躍。96年から「ジュンヤワタナベ・コムデギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARCONS)」、97年から「アンダーカバー(UNDERCOVER)」のパリコレクションを現在に渡り手掛ける。2003年、毎日ファッション大賞グランプリを受賞。05年からは活動の場を海外に広げ、『ヴォーグ(VOGUE)』のイタリア版、パリ版を始め、『ニューヨーク・タイムズ・マガジン(NEW YORK TIMES MAGAZINE)』『デイズド&コンフューズド(DAZED & CONFUSED)』などのモード誌や、『ウォールペーパー・マガジン(Wallpaper* Magazine)』などのアート誌でも活躍。08年以降は、「フェンディ(FENDI)」「シャネル(CHANEL)」のファッションショーや、「ケンゾー(KENZO)」などのキャンペーンビジュアルを手掛ける。現在も東京、ニューヨーク、パリを中心にグローバルに活動。
【イベント情報】
KATSUYA KAMO EXHIBITION 100 HEADPIECES
会場:ラフォーレミュージアム原宿
住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿6階
会期:11月2日から18日
時間:11:00から20:00
入場料:500円