ジェニーファックス(Jenny Fax)は3月26日、池袋パルコ本館で2017-18年秋冬コレクションを発表した。
「50年代、60年代のアメリカ」(シュエ・ジェンファン)からインスピレーションを得たという今シーズン。直前のリハーサルまで降っていた雨がやんだ池袋パルコ本館屋上に登場したのは、50年代、60年代のアメリカと東京のミックス感覚で再構成したようなデザインとスタイリングだ。
オーバーサイズのメンズ風パンツスーツとシャツやブラトップ、ピエール・カルダンなどの60年代未来派を思わせるメタリックなミニドレスやミニスカート、裾を広げたローウエストのコート、当時の少女のプリント。ロボットやアンドロイド的ムードをプラスしたデザインやスーツとグラフィティーな柄を乗せたビニールの組み合わせもある。そこに現代的な異素材組み合わせやレイヤード、バレリーナスカートなどの相反するムードのコーディネート、原宿的なかわいいモチーフを描いたプリントなどを加える。
また、アニマル柄のミニドレスのモデルやたくさんの人形を付けたバッグを手にしたゴスロリ風モデルなど、JS(女子小学生)かJC(女子中学生)モデルのような少女モデルも目を引いた。
バービー人形とロリータ、ストリートなど年代も国も超えたリミックススタイル。ファッションを楽しむ高齢女性が話題になり、古着のようなデザインも注目される中で、当時の少女がタイムスリップして東京に来たら?とでも言えそうなコレクションだった。