ステイシー・ベンデット(Stacey Bendet)が手掛ける「アリス アンド オリビア(Alice+Olivia)」が、17年フォールコレクションをプレゼンテーション形式で発表した。
インド・ボンベイ出身でイギリスの作家サルマン・ラシュディの小説「The Enchantress of Florence」からインスピレーションを得た今回のコレクション。ムガル帝国の豊かなセッティングを背景に、フィレンツェ・ルネサンスのロマンティシズムを交えながら、男性社会の中で運命を切り開いていく女性の姿を表現している。
プレゼンテーション会場では、ニューヨークをベースに活躍するボディーペイントアーティストのトリーナ・メリー(Trina Merry)によるライブペイントが行われ、ブランドの世界観に小説のイメージを重ね合わせた叙情的な空間が作り上げられた。
ベンデットがイメージした女性像は、いくつものルックから読み取ることができる。スパンコールやレース、シルクのフェミニンなドレスから、ピーコックやレオパードのボリューミーなファージャケットなど、グラマラスなアイテムが自信に満ち溢れた女性を想起させる。鮮やかなカラーリングを採用したユーティリティーなセパレートピースやエキゾチックなエンブロイダリーのミニドレス。ベルスリーブトップスにルネサンス調の絵画がプリントされたスカートをスタイリングしたルックは、ドラマティックなムードを纏いコレクションを印象付けている。お馴染みのアイコニックなフェイスモチーフは、ファージャケットやワンピース、ミニバッグになって登場。さらに、パテントレザーのボマージャケットやカモフラ柄のフーディージャケットなど、メンズライクなアイテムも織り交ぜられ、バリエーション豊かなラインアップを提示した。
ブランドを代表するステートメントな定番のジャケットには、「Queen」や「Be The Change You Wish To See In The World(あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい)」という現代の女性に向けた力強いメッセージが綴られていた。