「秀ちゃん救州ラーメンプロジェクト」×「ダブレット」。ファッションをツールに、伝える想い【九州のクリエイターたち:01】

2017.03.25
三越伊勢丹ビームスBEAMS)がタッグを組み日各地の魅力を再発見するプロジェクトイベントSTAND九州」が、3月29日より伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージとビームス ジャパン1階でスタートする。

FASHION HEADLINEでは、同イベントに参加をする九州クリエイターたちにスポットをあて取材を行った。

■「秀ちゃん救州ラーメンプロジェクト」×「ダブレット

天神からほど近い、福岡市中央区警固。ここに、博多とんこつラーメンの旗手として知られ、週末ともなれば県内外のラーメンファンたちで長い列ができる「秀ちゃんラーメン」はある。

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代表の河原秀登さんの手によって、発展してきた「秀ちゃんラーメン」は、今年で創業25周年、先代から受け継がれてきた老舗店「博多だるま」は55周年を迎えた。今では、カンボジア香港ニューヨークなどで海外店も展開し、ニューヨーク、香港の店舗はミシュランガイドで紹介される実力派。日本を誇るラーメン文化を世界へ届けている。

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必要だと感じたら、常に味の修正を躊躇なく行なうなど、ラーメンにかける情熱と同様、情に厚い九州男児の河原さん。中越地震やカンボジアの孤児院でラーメンの炊き出しを行なったのを発端に「秀ちゃん救州ラーメンプロジェクト」を立ち上げた。ここ数年も震災を受け、「居てもたってもいられなくなって、誰かが動かなければと思った」と、自ら発起人となり、東北、熊本の被災地を応援するプロジェクトとして尽力。炊き出しはこれまでに約60回、1万食以上を提供してきたという。

そんな河原さんは大のファッション好き。これまでも愛用していたファッションブランドとのコラボレーションで、丼やTシャツなどを商品化し、話題をさらったこともある。また、過去にはクール・ジャパン事業の一貫で「TOKYO FASHION WEEK in ITALY」PITTI UOMO展のアフターパーティでも腕を振るった経歴を持つ。

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「STAND九州」では、デザイナーの井野将之(MASAYUKI INO)によるメンズファッションブランド「ダブレット」とのコラボレーションで、救州ラーメンプロジェクトのユニフォームなどの開発が実現した。コラボレーションアイテムは、ジャケット、前掛け、キャップ、Tシャツの4アイテム

例えば、Tシャツには「FUKUOKA」のゴールドの刺繍が施され、文字の下半分は縫われずに糸がなびく状態に。「違和感のある日常着」をコンセプトに掲げるダブレットらしい奇抜でクールな提案が光る。

Tシャツを身に付け、キャップを手にした河原さんは「かっこいいっすね」と感想をくれた後、そのまま厨房に入り、慣れた手さばきでラーメンをつくってくれた。さっそくユニフォーム姿が様になる。「日頃からストリート系のアイテムが好きで愛用していますから、捻りが効いたデザインでいいですね。食とファッションは同じものづくりチーム。その一員として関われるのは嬉しいです」と、今回のイベントについて語ってくれた。

炊き出しの場でも、スタッフと一緒に常にユニフォーム姿で、現場を勇気づけ奮い立たせようと努め、継続することの重要性を痛感しているという河原さん。「秀ちゃん救州ラーメンプロジェクト」の新ユニフォームとして限定発売される今作。ファッションをツールに、プロジェクトについて理解が深まる機会にも。


【イベント情報】
「STAND九州」
伊勢丹新宿
会期:3月29日~4月4日
場所:伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージ
時間:10時30分~20時

■ビームス ジャパン
会期:3月29日~4月11日
場所:ビームス ジャパン1階
時間:11時~20時

【取材協力】
「秀ちゃんラーメン 総本店」
住所:福岡市中央区警固2-13-11
電話:092-734-4436
定休日:元旦
前田亜礼
  • 河原秀登さん
  • 河原秀登さん
  • 秀ちゃん救州ラーメンプロジェクト×ダブレット
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