アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)は6月8日、東京・青山に日本で初めてとなる旗艦店「アレキサンダー・マックイーン青山店」をオープンした。
昨年4月には東京・六本木ヒルズに世界初のアクセサリー専門店をオープンしたマックイーン。これまでは日本では百貨店のインショップを中心に展開してきたが、青山店は同ブランドの世界観をトータルに表現する店であると共に日本初の路面店となる。
2フロア構成で390平方メートルを誇る店舗デザインは、同ブランドのクリエーティブディレクターであるサラ・バートン監修の下、デイビッド・コリンズ・スタジオが手掛けた。
空間は、ダブグレー、ソフトゴールド、様々なトーンのホワイトなど、淡い色合いで統一され、ブランドの代表的なアイテムである、ヘリテージテーラードジャケットのカーヴィーな縫い目や、アルマジロシューズも石膏パネルの造形物に反映されている。フランシス・ベーコンの「叫ぶ皇帝の肖像」からインスピレーションを受けたハンガーラックがフィッティングルームに設置されるなど、至る所で同ブランドの世界観を感じることが出来る。
スカーフやアイウエアなどの什器は、同店にしかないデザイン。大理石の階段上の天井に吊されているのは、日本画家であり彫刻家の花澤武夫と、塗師の富樫孝男が製作したアート作品。伝統的な会津塗の手法を使って彩られたひょうたんやナマズ、アワビ貝で覆われたスカルなど、ブランドのシグニチャーと日本の伝統を融合させたこの作品は、同店の象徴でもある。
取扱いアイテムは、1階ではウィメンズのコレクションラインや人気の高いスカーフやアクセサリーをそろえ、2階に上がって左手側ではウィメンズのバッグやアイウエア、プレコレクション、右手側ではメンズのコレクションラインやアクセサリーなどを取りそろえる。ウィメンズのスカルロック付きクラッチバッグ、メンズのバックパックなど青山店限定商品も販売している。
サラは同店について「ドラマチックな大理石の階段や、ビスポークのウォールパネル、年代を感じさせる真鍮ディスプレイなど、独自のユニークで精緻な要素が盛り込まれた希有でラグジュアリーな空間には、コレクションを提供することについての私達の信念が反映されている」とコメントを発表。7月には来日も予定されている。