リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)が去って初のコレクションとなった今シーズンのジバンシィ(GIVENCHY)は、ショールームにてプレゼンテーション形式で2017-18年ウィメンズコレクションを発表した。
ティッシが在籍した12年間を振り返り、各コレクションのアイコンとなるルックをピックアップし、ジバンシィを象徴する赤いファブリックで再解釈。2013-14年秋冬のバンビプリントのスウェットは素材を替えて登場し、マドンナとイコノグラフィーをモチーフにした2013年春夏のプリントアイテムは、そのまま真っ赤に染め上げられている。イヤリングやヘッドドレス、シューズやバッグなどのアクセサリー類もレッドカラーで忠実に再現。それら各アイテムには、オリジナルのアイテムが発表されたシーズンを示すラベルが添えられ、正にコレクターズアイテム仕様のよう。
全てを見渡すと、ティッシのクリエーションの確かさとジバンシィのクチュールメゾンとしての技術力の高さを実感できる内容。ティッシ時代のジバンシィに惜別の念を抱かざるを得ず、正に回顧展さながらだった。
後任のアーティスティック・ディレクターは決定していないが、近く発表されることを期待したい。店頭では、黒とヌードカラーのバージョンも販売される予定だ。