ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)によるオフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)は3月2日、パレ・ド・トーキョーを会場に2017-18年秋冬ウィメンズコレクションショーを開催した。
コレクションタイトルは「Nothing new(新しいものは何もない)」。ゼロから生み出されたものはこの世に存在せず、何かしらに影響を受けているとし、新しいものは何も無いが、今までとは異なるものを生み出せるよう最大限努めたという。
ヴァージル・アブローが創始者であるとされる“ストリートラグジュアリー”もすでに新しくないと考え、今シーズンはより一層洗練されたスタイルへと移行。スーツやドレスなど、伝統的なヨーロピアンスタイルのアイテムを発表するも、それをただエレガントに表現するのではなく、フーディーを合わせたりインナーの丈を短くするなど、ストリートの側からのコーディネートやスタイリングを見せている。
プリーツを寄せたシルクサテンのドレスには、チェックのスーパーロングブーツを合わせてカジュアルダウン。一方デニムの2ピースにはチュールを重ねて、クチュール感をプラス。中でも特に目を引いたのが、ブルーの家具用起毛素材のジャケット。テーラードの美しさを存分に見せるアイテムで、ヴィルジル・アブローの新しい側面を感じさせる1点となっていた。