【編集長ブログ】今週買ったモノ--大嫌いなダウンブルゾン

2014.11.16

私はダウンアイテムが嫌いだ。あのボヨ~ンとしたシルエット、ボーダー状のステッチ、いかにも化繊な表地の質感。もう少しひねらないの?とあらゆるブランドに対して思う。いと憂しである。

今までダウンアイテムを見てかっこいいと思ったのは、ボリュームを逆手にとって見事な彫刻を作り出した「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARCONS)」、同じくボリュームをロボット的なフォルムに落とし込んだ「リック・オウエンス(Rick Owens)」、そして単調なステッチを縦横無尽に変化させ、フェティッシュに塗り替えた「ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul GAULTIER)」しかなかった。

しかし、どれもウィメンズメンズでカッコいいダウンアイテムを作るブランドは無いのか?と以前より常々思っていた。無精であり、軽装を好む私にとって、中はTシャツ1枚で無問題!そんな真冬を過ごしたいのだ。

そんな折、「ザ・ヴィリディアン(The Viridi-anne)」のダウンブルゾンを見つけた。ヴィリディアンは原宿に路面店を構えていた頃から好きなブランドで、素材やディテールが面白い。以前よりダウンジャケットを出していたが、今季はその素材、フィット感、ステッチ無しのミニマムなデザインが気に入り、購入。7万8,000円。

素材は光沢があり、少し張りのあるコットン×ナイロンの混紡地。カサカサした手触りが堪らない。ジップは止水ファスナーで、務歯はすべてビニルでカバーされマットな印象だ。ポケットはシームに開けられ、コンシールファスナーで閉じられる。袖は長めに設定されており、親指用のホールを用意。高めのスタンドカラーは暖かく、ジップの位置で様々な表情を生み出す。そして何と言ってもシルエットが美しい。とても細身なフィットでボリュームがありつつもスマートなラインを作り上げている。

因みに私が買ったのは再生産分。初回生産分は8月発売だったにもかかわらず即行で売り切れ、買い逃した。8月分は裏地がグレーだったが、再生産では裏地も黒になり、黒好きな私にとってむしろラッキーだった。真冬になる年明けを楽しみに待っているのだ。
Mitsuhiro Ebihara
  • The viridi-anneのダウンブルゾン
  • 止水ジッパーやシームポケットなどミニマムなディテール
  • ボリューミーナネック周り
  • The viridi-anne14-15AWコレクションより
  • The viridi-anne14-15AWコレクションより
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