女優で映画監督のジョディ・フォスター（Jodie Foster）は1962年11月19日生まれ。アメリカ合衆国・カリフォルニア州出身。本名はアリシア・クリスティーン・フォスター。

4人兄弟の末っ子として生まれるが、すでに両親が離婚していたため、母親のもとで生まれ育つ。2歳の頃に子役としてCMに出演しており、7歳でテレビシリーズ「Mayberry」にレギュラー出演。72年に公開の『ナポレオンとサマンサ』で映画デビューを果たした。

そんなジョディが女優としての才能を開花させたのが、76年公開のマーティン・スコセッシ監督作品『タクシードライバー』だった。この作品で彼女は幼い娼婦のアイリス役を演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされるなど高い評価を受ける。しかし、81年にはファンによるレーガン大統領暗殺未遂事件が発生し、これに衝撃を受けた彼女はしばらく学業に専念。イェール大学を卒業すると、84年公開の『ホテル・ニューハンプシャー』で映画界に復帰した。

88年、ジョディは『告発の行方』に主役のサラ役で出演。3人の男にレイプされるという体当たりの演技で人気を集めると、アカデミー主演女優賞やゴールデングローブ主演女優賞など数々の賞を受賞。90年にはアカデミー5部門を受賞した大ヒット映画『羊たちの沈黙』に出演。この作品で再びアカデミー主演女優賞を受賞し、ハリウッドにおける彼女の存在を不動のものとした。13年公開のSF映画『エリジウム』では、「ジョルジオ・アルマーニ（Giorgio Armani）」が彼女の衣装デザインを担当したことで話題となった。

その一方でジョディは映画監督としても活動しており、85年にはテレビシリーズ『フロム・ザ・ダークサイド』で初監督を経験している。91年に映画としては初の監督作品『リトルマン・テイト』が公開されると、映画製作会社エッグ・ピクチャーズ・プロダクションを設立。プロデューサーとして作品の製作を手掛けている。

私生活では98年に長男を、01年に次男を出産したが、父親の名前は明らかにされておらず、シングルマザーとして2人の息子を育てている。13年にはゴールデングローブ賞の授賞式で同性愛者であることをカミングアウトしており、翌年にアレクサンドラ・ヘディソンと同性婚した。