伊勢丹新宿店本館7階催物場で11月26日から12月1日まで、香りの祭典「ISETAN Salon de Parfum」が開催される。世界の約50ブランドが集結する同イベントの担当バイヤーに、フレグランスのタイプ別のおすすめや基礎知識を聞いた。まずは入門編。
フレグランス初心者におすすめしたいのは、パッケージやブランドロゴ、ボトルデザインなどの、ファーストインプレッションで選ぶ方法。これらのデザインには香りが表現するイメージが反映されていることから、直感的に好きなデザインの香りを選ぶと、今の気分にぴったりくることが多いそう。
自分にどんな香りが合うのか分からないというのもビギナーに多い悩み。そんな時には、ファッションやメイク、気分など、自分のなりたいイメージを膨らませるのも一つの方法だ。
■可愛いものに目がない女子には花と果実
ファッションには柔らかい素材を選びフレッシュな印象を与えたいキュート系女子には、みずみずしいフローラルの香りやライトでフルーティーな香りがおすすめ。
ワイルドローズやゼラニウムなどに、ザクロ・ブルーベリー・モレロチェリーが香る「アニック グタール(ANNICK GOUTAL)」の「ケラムール オードパルファム」(50ml/1万8,600円)、ピンクローレル・スイートアーモンド・バニラなどフランスの伝統菓子“ドラジェ”を表現した「ラルチザン パフューム(L’ARTISAN PARFUMEUR)」の「ジュール ド フェット オードトワレ」(100ml/1万8,000円)は、フルーツやスイーツといった女性が好む食べ物の香りを味わえる。普段口にするものの香りは馴染みがあるためビギナーにも取り入れやすい。
■清楚な乙女はフレッシュに
ナチュラル感のある素材が好きな清楚系女子には、上品な清潔感を漂わせるフレッシュな香りがおすすめ。
グリーンティーにレモンリーフやジャスミンが香る「カルトゥージア(Carthusia)」の「メディテラネオ オードトワレ」(50ml/1万2,000円)、レモン・イタリアンベルガモットからムスクまで香る「クリーン(CLEAN)」の「アルティメイト オードパルファム」(60ml/9,500円)など、石けんやシトラスの香りをチョイス。
知っていると役立つフレグランスの基礎知識としては、同じ香りを纏っても体温や季節によって醸し出される香りが違うということ。持続時間と濃度が高い順に、「パルファン(parfum)」「オーデパルファン(Eau de parfum)」「オーデトワレ(Eau de Toiette)」「オーデコロン(Eau de Cologne)」と、主に香りの種類は四つある。「トップノート」「ミドルノート」「ラストノート」と、時間の経過によって変化する構成となっているのがほとんどで、つけて20分ほどでその香りの個性が発揮され始める。外出の30分前に肌に馴染ませておくと良い。季節や体調に合わせて調節してみるのもよし。
上級編に続く。