橘画廊は、12月5日から「柴田謙司展 Locked in the ether」を開催する。20日まで。
柴田謙司は、閉じ込められる、時間が過ぎていく、といった「ありさま」を「もの」の姿を借りた比喩で表現する写真家。今回の個展では、ラナンキュラスなどの花とそれらを閉じ込める氷で時間をテーマにした新作十数点を発表。
花が氷に閉じ込められている「ありさま」は永遠の現在の比喩という。紫、ピンク、赤の濃厚な色彩は華やかかつ幻想的。輪郭はシャープで生命力を感じさせる。一方、氷が溶けていくさまは時間の経過の比喩。氷が溶けることによって花は氷の拘束から解き放たれるが、刻々と朽ちていく。写真には両比喩が同居し、鑑賞者に時間と人のかかわりを問い掛ける。
【イベント情報】
「柴田謙司展 Locked in the ether」
会場:橘画廊
住所:大阪市西区西本町1-3-4大阪陶磁器会館地下1階
会期:12月5日から12月20日
時間:12:00から19:00(最終日は17:00まで)
休廊日:日・月曜日