「リミ フゥ(LIMI feu)」は11月21日、恵比寿ガーデンルームで15SSコレクションを発表した。
ギタリスト佐藤タイジによる生演奏で幕を開けたショーのファーストルックに登場したのは、しなやかに揺れるホワイトのトップスにブラックのサルエルパンツを合わせたモデル。続いて、ゆったりとした袖のトップスやロングシャツ、ふくらはぎ辺りまで隠れるロングスカート、ビッグシルエットのブルゾンからタイトなセットアップまで定番スタイルは健在。
中盤になると、クロップド丈のパンツからほっそりと足首が覗くスーツスタイルや、構築的なロングジャケットに合わせられた軽やかなシフォンのタイトスカートなどIラインを中心としたフェミニンかつマスキュリンなルックが登場。胸元や背中心に深くスリットが入ったドレスは歩くことでちらりと肌が覗き、上品なセクシーさを感じさせる。フロントから見ると正統派なシャツドレスは、振り返ると大きくV字に開けられ、そのギャップにドキッとする。深い位置で打ち合わせられたジャケットやトレンチコート、ホワイトシャツも今シーズンの特徴だ。
後半になるにつれて次第にそのセクシーさは大胆となり、ぴったりとフィットしたニットのワンピースや、コルセットのディテールを用いたデニムのセットアップなど体のラインを強調するアイテムへと変化。深いエメラルドグリーンのルーズなシルエットのブルゾンもジップによってばっくりと肩がむき出しになる。ボンデージの要素も多用され、ボリューミーな純白のドレスまでも細身のベルトで拘束。女性が内側に秘める禁欲的な美しさを表現しているようだ。