女優で歌手のマイリー・サイラス(Miley Ray Cyrus)は1992年11月23日生まれ。アメリカ合衆国・テネシー州出身。
カントリー歌手のビリー・レイ・サイラスの次女として生まれ、父が登場するテレビシリーズ「Doc」にレギュラー役で出演。03年公開のティム・バートン監督作品『ビッグ・フィッシュ』にも端役で登場するなど、幼い頃から女優として活動していた。
そんな彼女にとって転機となったのが、06年に公開されたテレビドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』だった。この作品に主人公のマイリー・スチュワート役で出演すると、ディズニーチャンネルのオリジナルシリーズとしては過去最高の視聴率を獲得。更に、劇中で演じたアイドルスター“ハンナ・モンタナ”名義でリリースしたアルバムは、全米チャートで初登場1位となっている。これはテレビ番組のサントラとしては史上初の快挙となり、アメリカにおけるマイリーの人気を改めて見せつけることになった。
07年にリリースしたセカンドアルバムでは、ハンナだけでなく、マイリーの名前でも数々の曲を収録。これら2枚のアルバムは、全世界で1,000万枚を超える驚異的なセールスを記録した。同年に開催した「Best of Both Worlds」ツアーは、チケットが完全ソールドアウトする人気となり、翌年にはその様子や舞台裏を収録した3D映画『ハンナ・モンタナ ザ・コンサート 3D』を公開。全米興行成績1位を記録している。更に、09年に公開された映画『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ・ザ・ムービー』も全米興行成績1位となり、そのサントラを収録したアルバムでも全米チャート1位を飾った。
その一方で08年にはマイリー・サイラスとしてのデビューアルバム『Breakout』を発表し、全世界で200万枚を売り上げた他、日本のオリコン洋楽チャートで初登場1位を獲得。以降は歌手としての活動が中心となり、09年にはファーストシングル『Party In The U.S.A.』を発表。全米シングルチャートで1位になるなど、この年の数々のセールス記録を更新している。また、2年ぶりとなったワールドツアーでは、米国だけで54回の公演を行い、ロンドンのO2アリーナ公演では1万6,196人を動員。ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)の持つ最多動員記録を塗り替えている。
その後、マイリーは徐々に過激なパフォーマンスを行うようになり、13年にはMTVビデオミュージックアワードで、足を開いてヒップを激しく振る“トゥワーク”と呼ばれるダンスを披露。この脱アイドル路線が話題となり、同年に発表されたフォースアルバム『Bangerz』は全米1位を記録するなど、数々のチャートで1位を記録した。14年開催のツアーでは「ロベルト カヴァリ(Roberto Cavalli)」が衣装を担当し、セクシーなジャンプスーツ姿を披露している。
私生活では10年に公開された主演映画『ラスト・ソング』で共演したリアム・ヘイムスワース(Liam Hemsworth)と交際しており、12年に婚約するが、翌年に破局している。