「エルマンノ・シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」の2015年春夏コレクションが11月18日、イタリア大使館においてプレゼンテーション形式で発表された。紅葉の庭園を望む会場で、晴天に恵まれ、来日したデザイナーのエルマンノ・シェルヴィーノ本人も「来日前はフィレンツェ、ミラノと雨続きだっただけに、秋晴れの東京でコレクションを披露できるのは最高の気分」と上機嫌だった。
「デイタイムとイブニングのどちらも楽しむ女性に贈るコレクション」という15SSコレクションは、ラフィアやリネンのキャンバスなどの春らしい軽やかでトロピカルな素材をレースと合わせ、シェルヴィーノらしいグラマラスなラインアップ。日本の“ゴザ”をイメージしたストゥイア(stuoia)と呼ばれる光沢感のあるソフトなラフィア素材をチュールレースでつなげたコートや、シュニールマクラメなどアルタモーダの技術が細部に使用されている。ホワイト、オフホワイト、ターコイズ、グリーン、デニムブルー、ブラックのカラーが会場に映え、ラグジュアリーなコレクションを披露した。
「本当は日本をもう少しゆっくり楽しみたいのだけれど、来年1月に発表するミラノメンズの準備で、イタリアにとんぼ返りしなきゃならないんだ」とエルマンノは残念そうに笑い、会場を後にした。