メカニカルデザイナー、大河原邦男(おおかわら・くにお)の大規模展覧会が、3月23日より兵庫県立美術館で開催される。
展覧会では、七つの章により大河原デザインの秘密に迫る。大河原が史上初めて「メカニックデザイナー(表記は当時のママ)」としてクレジットされた「科学忍者隊ガッチャマン」、日本アニメに革新をもたらした「機動戦士ガンダム」、ユーモラスなメカデザインを手がけた「タイムボカン」シリーズなどの、これまで門外不出とされてきた直筆の設定資料を本邦初公開。総出品作品数は400点以上で、かつてない規模のまさに「超」大河原邦男展となる。大河原邦男サイン会、鉄鋼アーティストの倉田光吾郎やアニメーション監督の高橋良輔を迎えての記念対談、女性や子供向けのイベントも開催予定。
大河原邦男は1947年生まれ。東京造形大学でテキスタイルを専攻後、大手アパレルのオンワード樫山に就職し、ファッションデザイナーとして勤務。1972年竜の子プロダクション入社。主にアニメーション作品に登場するロボットなどをデザインするメカニカルデザインという仕事を日本において確立。1978年に独立。「科学忍者隊ガッチャマン」「ゴワッパー5ゴーダム」「機動戦士ガンダム」などのメカデザインを手掛けロボットアニメ黄金期を築いた。ザクのデザインは背広から発想したという。2000年代に入っても「機動戦士ガンダムSEED」「一発必中!!デパンダー」など現在も精力的に活躍中だ。
【イベント情報】
超・大河原邦男展 -レジェンド・オブ・メカデザイン-
場所:兵庫県立美術館
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
会期:2013年3月23日から5月19日
時間:10:00から18:00(金・土曜日は20:00まで、入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし4月29日および5月6日は開館、4月30日および5月7日は閉館)
料金:一般1,300円、大学生900円、高校生・65歳以上650円、中学生以下無料(前売、団体割引あり)