ファッションの作り手であるデザイナーに焦点を当て、装いについての文化や社会現象などを考える会「シンク オブ ファッション(Think of Fashion)」の第5回目が2月24日開かれる。
今回のテーマは「ア ベイシング エイプ(A BATHING APE)-1990年代、リミックスとリラックス-」と題し、ファッション研究者の依田健吾と文化学園大学非常勤講師の菊田琢也とモデレーター高城梨理世が講演。
ファッションのみならず映画、音楽など様々な分野と寄り添いながら、独特なストリートカルチャーを築き上げてきたア ベイシング エイプ。同ブランドを軸に、「渋谷系」や「裏原宿」といった「センス重視」のリミックス文化がどのように影響し合い、90年代の文化を形成していったのかについて考える。
1993年原宿裏通りのノーウェア(NOWHERE)でアンダーカバーと共に始まったディレクター、ニゴ(NIGO)率いるア ベイシング エイプは裏原カルチャーを牽引した代表的ブランド。猿の迷彩パターン「ベイプカモ」が人気で、服から雑貨、生活小物に至るまで様々な商品が展開された。各アイテムは極少量しか生産されず、それらを求める若者たちによる長蛇の列が毎週末ショップに出現。近年はブームが落ち着き、2011年香港企業「I.T」に買収されている。
シンク オブ ファッションは今までヴィヴィアン・ウエストウッド、ケイスケカンダ、コム デ ギャルソン、ハトラなど新旧入り混じったブランドを取り上げている。
【イベント情報】
シンク オブ ファッション 005 「ア ベイシング エイプ-1990年代、リミックスとリラックス-」
日時:2013年2月24日18:00から19:30(終了後、講師を交えてアフタートークあり)
会場:カフェ&ギャラリー「ブロックハウス」
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-9
料金:2,000円(1ドリンク付き)、アフタートーク2,000円(フード、1ドリンク付き)
申し込み:「Think of Fashion ファッションを考える」実行委員会palette.produce@gmail.com