パリファッションウィーク期間中の2月27日、A.P.C.(アー・ペー・セー)が2013-14年秋冬コレクションを発表した。会場は、昨年リニューアルしたばかりの本社。
「パリのアメリカ人」をテーマに、一日のうちの三つのシーンに合わせたウェアを披露した。メインラインに、3シーズン目となるヴァネッサ・シワード(Vanessa Seward)とのコラボラインもミックスして披露された。
デイタイムには、ネイビーやグレイのショートコートやラビットファーのコート、ニット、シンプルなデザインのミニワンピースなど。ナイトタイムが始まる前の時間には、ネイビーやフェミニンなプリントドレスを提案した。
ナイトタイムのためのウェアは、ぐっと大人っぽい印象。ヴァネッサによるワンショルダーのドレスとトップスは、フランスの老舗の生地工場のものを使用している。メインラインにはないセクシーでフェミニンなエッセンスが加わり、パンツスタイルもエレガントに仕上がっている。
A.P.Cとしては珍しいピンヒールのシューズも登場。アルゼンチンのタンゴシューズのメーカー、「Tango Leike」とコラボレーションして、デザイン性だけでなく抜群の履き心地も兼ね備えている。
1987年に同ブランドを設立したデザイナーのジャン・トゥイトゥ(Jean Touitou)は新作について、「フランス人ならではの"きちんと感"を大事にしたデザイン。女性が女性らしくあるためのベーシック」と表現した。