クリエイティブチームのディレクターとして「ドレスキャンプ(DRESSCAMP)」の岩谷俊和を迎えた、「ユミ カツラ(YUMI KATSURA)」が、イベント「ユミ カツラ 2013 グランドコレクション in 東京」を2月20日に両国国技館で開催した。
「Beautiful Changes」をテーマに、韓国のアイドルグループ KARAや韓国人俳優イ・ソジンとともに、横綱白鵬関や東京に避難中の福島の子供たちもモデルとして登場。オートクチュールからメンズやレンタル向けのデザインまで、13のシーンに合わせた100点の新作を発表した。
一着のドレスが一瞬でイメージを変えるデザインや、友禅染を使った大胆なプリントドレスなど、新しいイメージのデザインやカラフルな色もプラスし、新しい「ユミ カツラ」ブランドをアピール。ライブで『Mister』など三曲を披露したKARAは、ロングスカートを外すことでミニに変わる、優雅さや華やかさと若さという二面性を表現したウエディングドレスを着てショーにも登場。友情出演したソジンは、横綱白鵬関と福島の子供たちにチョコレートをプレゼントしたほか、モデルとしても登場した。
「今回は変化する4点のドレスと友禅のドレスをデザインしてもらった。ブランドを半世紀近く続けている中で、チームに新風を吹き込みたいという思いがあり、”白の桂”と”色の岩谷”を合わせたら完璧になるのではと思った」と桂由美氏。
一方の岩谷氏は、「友禅を使ったドレスでは、これまでのような見せる要素の強いものではなく、実際にパーティや街で着てもらうことのできる着やすいデザインを心がけた。もともとブライダルラインをやっていたのだが、制作販売する会社が同じだったことが(桂氏と)知り合うきっかけになった。ユミカツラというブランドの中での役割を把握した上で、自分らしいデザインができれば」と語った。
イベントの冒頭では今回のショーの売上げの一部が、デザイナーの桂由美、イ・ソジン、白鳳関から、内堀雅雄福島県副知事に手渡され、「東日本大地震ふくしまこども寄付金」へ寄付された。