「イズリール(IZREEL)」は2013-14年秋冬シーズンから、ブライダル用メンズフォーマルライン「アンフォーマル(ANFORMAL)」をスタートする。
"アンチ(anti)"と"フォーマル(formal)”を組み合わせた造語"アンフォーマル(ANFORMAL)"をコンセプトに、イズリールならではの、こだわりの素材、シルエット、ギミックを取り入れた新しいフォーマルスタイルをブライダルレンタルサロンやホテルでのレンタルに向けて提案する。
ネクタイのための織機で織られたジャカードを使った、ストライプや千鳥柄のベストをノーカラーのジャケットと組み合わせることで、好みのスタイルを作ることが可能。襟付きのテーラードジャケットも裏地をヒョウ柄にするなど見えない部分にもこだわった。パンツはショート丈やくるぶしが見えるレングスのものを含め3種類を用意し、ファッショントレンドを取り入れているのもポイントだ。シューズも提案し、ハイカットで遊びを見せる。ボウタイ、チーフなどもオリジナルでそろう。
また、ハワイなどでのリゾートウエディングをイメージしたアロハ柄のベストや、そのまま飛行機にも乗れ、しわにもなりにくいストレッチ素材を使ったジャケットとショートパンツのセットアップも提案。そこには、「ザ スーツカンパニー(THE SUIT COMPANY)」で自転車通勤にも対応するアスレチックスーツを作ったときの経験が生かされている。
「ブライダルマーケットではウエディングドレスの割合が圧倒的に多いが、だからこそメンズで、これまでの白やグレーの上下などとは違うフォーマルウエアを提案したかった。ストレッチ素材のウェアはイズリールのポロシャツやゴルフラインとも合わせられるし、ハーフ丈のパンツを履けばリゾートウエディングにも使えるようデザインしている。コレクションではジャケットやパンツで提案したジャカード生地も、フォーマルラインのベストやタイとして提案することで、普段は柄を着ない男性にも着てもらいたい。今後は裏地のバリエーションを広げたいし、インポート素材なども使っていくつもりだ」とデザイナー高倉一浩は語る。
東京におけるメンズのハイエンドスタイルを提案し、2008年春夏コレクションから7シーズンに渡り東京コレクションに参加。今年5月にはブランド創設10周年を迎える「イズリール」。昨年、知人からの依頼で制作したメンズのフォーマルが好評だったことから、このラインをスタートすることになったという。
展示会は2月と9月の年2回開催し、コレクションと同じように春夏、秋冬のシーズンごとにトレンドなども取り入れた新しいデザインを提案していく予定。