今年で18回目を迎えるメディア芸術の総合フェスティバル・文化庁メディア芸術祭は、7月7日より作品募集を開始する。
アート、エンターテインメント、アニメーション、アニメの4部門において優れた作品を顕彰すると共に、受賞作品の鑑賞機会を提供。過去1年間に完成もしく発表された作品を対象に、プロアマ、自主制作、商業作品を問わず世界各国から幅広く募集する。審査委員による審査を経て、部門ごとに大賞、優秀賞や新人賞、審査委員会推薦作品及び功労賞を11月下旬に発表。受賞作品展は2015年2月4日から15日まで東京・六本木の国立新美術館に展示され、海外でも紹介される。募集期間は9月2日18時(日本時間)まで。
文化庁メディア芸術祭は1997年より開催され、昨年の第17回は過去最多となる世界84の国と地域から4,347作品が集結。真鍋大度らが伝説のF1レーサー、アイルトン・セナの走行データを音と光でインスタレーションに再現した『サウンドオブホンダ/アイルトン・セナ1989(Sound of Honda/ Ayrton Senna 1989)』がエンターテインメント部門、連載28年目を迎えた荒木飛呂彦の『ジョジョリオン―ジョジョの奇妙な冒険Part8―』がマンガ部門の大賞を受賞した。
これまでにも、ソニーの犬型ロボット「アイボ(AIBO)」(2000年、デジタルアート部門)、井上雄彦が宮本武蔵を描いた漫画『バガボンド』(01年、マンガ部門)、アカデミー賞も受賞した宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』(02年、アニメ部門)、家庭用ゲーム「ウィースポーツ(Wii Sports)」(08年、エンターテインメント部門)、深夜アニメの枠を超えて鑑賞された『魔法少女まどか☆マギカ』(12年、アニメ部門)など、時代を映し出す作品が受賞に輝いた。