3月5日、パリのパレ・ドゥ・トーキョー(Palais de Tokyo)を会場に、アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド(Andreas Kronthaler for Vivienne Westwood)が16-17AWコレクションを発表した。
ヴィヴィアン・ウエストウッド・ゴールドレーベル(Vivienne Westwood Gold Label)から、元教え子でオーストリア人の夫、アンドレアス・クロンターラーの名を冠したブランド名称に変更して初めてのシーズンとなるコレクションタイトルは「セクササイズ」で、数ヶ月の間にクロンターラーに起こった私的な出来事に着想を得ている。
ヴィヴィアンのアシスタントで仏教徒となった友人作の服の色の輝き、あるいは父親の引越しに際し母親が残した服とアクセサリーを整理した時の記憶、また画家ピーテル・ブリューゲルの代表作『農民の婚宴』の色使いが直接的にコレクションに反映。
同時にメンズも発表されたが、基本的には全てユニセックス仕様となっている。レッドやマスタードカラーの仏教僧の袈裟を思わせるコートや、僧を思わせるヘッドドレスなどが登場したが、ベルベットのビュスティエやタフタのジャケットなど、ヴィヴィアンらしさは残されている。オーバーサイズのスーツは、80年代風の肩が特徴的。全体的にはアシメトリーのアイテムは少なく、シンプルなシルエットで着やすそうになっているのが興味深かった。
最後のルックは、ゴールドのドレスを着用し、オレンジのレナンキュラスのブーケを手にしたメンズモデルで、ユニセックスを強くアピールするかのようだった。