世界最大規模のメンズファッションの展示会ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immgine Uomo)が6月17日、イタリア・フィレンツェで開幕した。フォルテッツァ・ダ・バッソをメイン会場に世界30ヶ国1,030の出展者が集まり、15SSシーズンの展示会が20日まで4日間開催される。
今回のピッティ・イマージネ・ウオモのテーマは“ピンポン”。会場全体がピンポンをテーマに構成され、ブラジルで開催されているサッカーW杯に対して、イタリアではマイナースポーツの卓球を、ピッティピープルのためにデザインソースとして様々なエリアで訴求している。会場デザインはオリヴィエロ・バルディーニ。
「Ping Pitti Pong」と題されたこのテーマはイタリアのスポーツ紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」とコラボレーションして、メイン会場の一角に卓球台を設置し、出展者、プレス、ブロガーなどが参加してトーナメント形式の試合も行われている。70年代のニクソンの対中外交から、ハリウッドスターの自宅に置かれるまでに至ったピンポンカルチャーに注目し、年齢、性別、シーズンを問わないシンプルなこのスポーツを“禅の精神”と関連づけ、「ファッションと流行について双方のリアクションが毎回異なり、結果が予測できない」とアゴスティーノ・ポレット・ピッティ・イマージネ副本部長は今回のテーマに関して解説している。
会場は機械仕掛けの卓球台のインスタレーションや、日本のマンガ、ボブ・マーリーや毛沢東など卓球を楽しむ写真などが設えられ、公式サイトでも70年代風のGIFアニメなどで、”ピンポン”がイタリアンモダンデザイン風に処理されて提案されている。