アメリカ綿の普及活動を行うCOTTON USAが女性ファッション誌『ヴォーグジャパン(VOGUE JAPAN)』協力の下、アンリアレイジ(ANREALAGE)とのコラボレーションにより革新的なワークウエアを製作した。
同ワークウエアは、CCI国際綿花評議会が展開する「COTTON USA マーク・キャンペーン 2016」の新プロジェクト「パワー・オブ・コットン(POWER of COTTON)」の一環として製作されたもの。「パワー・オブ・コットン」プロジェクトは、後継者不足問題によって減少してしまっている日本の伝統工芸品や伝統技術の“キツイ、汚れる、厳しい”などというイメージを、世界的に評価されている上質なアメリカ綿を用いた革新的なワークウエアを製作することで刷新しようというもの。今回は、銅器着色の伝統的な技法にイノベーションを起こしてきた富山県高岡市にあるモメンタムファクトリー・Oriiのために、アンリアレイジのデザイナーである森永邦彦が特別なワークウエアをデザインした。
同ワークウエアは、工房の床や壁、職人の衣服に偶発的についたシミをデザインに起こしたもの。一見真っ白なコットンのユニフォームだが、フラッシュや蛍光灯の光を反射するとまったく異なる模様が鮮やかに浮かび上がる革新的なアイテムとなっている。工房に積み重ねられてきた職人たちの“勲章”でもあるシミを光としてまとうことで、次世代に職人魂を継承してほしいという願いが表現された。