日本のアートシーンを牽引するトップギャラリーのみが出展する現代アートフェア「G-tokyo2013」が東京ミッドタウン・ホール(東京都港区六本木)で3月23日にスタートした。
今年で4回目を迎える「G-tokyo2013」。例年2月に開催されていたが、本年は1ヶ月遅らせて開催。アートフェア東京、六本木アートナイトと合わせ3大アートフェアの同時開催が実現した。初日の23日は六本木アートナイトに連動し開場を24時まで延長、六本木地区はアートの祭典を楽しむ人で深夜まで賑わった。
注目は、昨年「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」とコラボレーションした草間彌生の大型立体作品「Flowers That Bloom Tomorrow」が国内フェア初登場。会場の中央に展示され、その存在感を放つ。また、国内外から注目を集める現代アーティスト・名和晃平は新作「Trans」を出展。モチーフを3Dスキャンしたその表皮のデータにエフェクトをかけ、彫刻化した新しい展開だ。
その他にも、中国の現代美術家、アイ・ウェイウェイの「Tea Brick(圧縮したお茶)」「Sunflower Seeds(ひまわりの種)」をはじめ、昨年ヒューゴ・ボス賞を受賞したベトナム生まれのアーティスト、ダン・フォー(Danh Vo)が国際的に知られることになった作品「おいしさを笑顔に」、2010 年にフリーズアートフェアのチケットブースをデザインし一躍脚光を浴びたマシュー・ダービシャー(Matthew Darbyshire)の新作を含めた立体作品など、気鋭アーティストの作品が揃う。
コラボレーション企画として、パリのハイジュエラー「ブシュロン(BOUCHERON)」のジュエリーがアーカイブとともに特別展示。1920年代、ジャン・コクトーやオスカー・ワイルドといった名立たる芸術家や王族貴族たちを虜にしたシャンソン歌手「ミスタンゲット(Mistinguett)」。彼女ををイメージして制作されたゴドロンの装飾が施されたクリスタルのネックレス(1512万円)をはじめ、アーティスティックなハイジュエリーが展示されている。
会場構成を手がけたのは若手建築家ユニット、マウントフジアーキテクツスタジオ。佐賀町アーカイヴスギャラリーのリノベーションや十和田市現代美術館の常設作品(ストリートファニチャー)制作など、活動領域をアー トの分野にも広げて注目と評価を集める。従来のブース型展示とは異なり壁を極力無くし開放的なスペースとなっており、ギャラリストやアーティストと気軽に対話を楽しめる空間となっている。
最終日は24日(日)11時から19時まで。
【出展ギャラリー】(アルファベット順)
ギャラリー小柳、ギャラリーSIDE 2、ヒロミヨシイ六本木、イムラアートギャラリー、カイカイキキ ヒダリジンガロ、、ケンジタキギャラリー、児玉画廊、小山登美夫ギャラリー、MISA SHIN GALLERY、ミヅマアートギャラリー、MORI YU GALLERY、オオタファインアーツ、SCAI THE BATHHOUSE、タカ・イシイギャラリー、タケニナガワ、TARO NASU、ユミコチバアソシエイツ、ワコウ・ワークス・オブ・アート