デザイナー・吉岡徳仁(よしおか・とくじん)が、イタリアの家具メーカー「レマ(LEMA)」と初めてコラボレーションした作品「ミラージュ(MIRAGE)」を、伊・ミラノで来月開催される国際家具見本市「ミラノサローネ(Milano Salone)」にて発表する。
ミラージュは、あらゆる角度で構成したミラープレートが映し出したイメージをコラージュすることを企図したウオールミラー。モジュール方式に特化した特殊な連結構造により、様々な角度に変えられ、何通りかのデザインに構成することが可能。個々のモジュールは、伝統的な鏡作りを想起させる光沢のある仕上がりとなっている。
吉岡は、倉俣史郎、三宅一生のもとでデザインを学び、2000年に自身の事務所を設立。アクセサリーブランド「スワロフスキー(Swarovski)」の銀座旗艦店を始め、20年以上にわたり「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」のショップデザインを手掛けてきた。「エルメス(HERMÈS)」の空間デザイン、コスメブランド「アールエムケー(RMK)」「スック(SUQQU)」のパッケージデザインも担当。作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)やパリのポンピドゥーセンターなどに展示され、ミラノサローネでは毎年新作が発表される。