3月21日、「ソマルタ(SOMARTA)」が13-14AWコレクションを発表した。デザイナーは廣川玉枝。会場はフランク・ロイド・ライトによる建築、自由学園明日館。
2シーズン前は時の経過で丸みを帯びた結晶の洞窟や地層、花、炎を思わせるデザインを提案。前シーズンは「BLOOM(百花譜)」をテーマにKITAJIKOが描きおろした精霊のイラストや刺繍とともに、アールヌーボーやアールヌーボーに影響を与えたジャポニズムのムードをプラスすることで世界観を強調したが、今回はアールヌーボーの後に登場したアールデコのムードを取り入れながら、それら2シーズンのデザインを発展させている。テーマは「CRYSTALLOS(結晶花) BLOOM2」だ。
ファーやゴールドのファスナー、クリスタルのようなムードのトラのモチーフ、アシメトリーなスカートやドレープをプラスすることでデザインに新しさを出した。花やクリスタル、結晶などを思わせるモチーフは、幾何学的な線で描かれ、その模様が繰り返される様子は万華鏡のようだ。
KITAJIKOとのコラボによるプリントも、簡潔な線と繰り返しの手法を使ったネックレスやクリスタル風に変わっている。また、幾何学柄と折り紙のイメージが共存するデザインや、結晶を拡大したような複雑な模様のスキンシリーズもアクセントになった。