3月22日、デザイナー・天津憂手掛けるエーディグリーファーレンハイト(A DEGREE FAHRENHEIT)が渋谷ヒカリエにて13-14AWコレクションを発表した。
毎季温度をキーワードに服作りを行うが、今季はテーマを「華氏122度(摂氏50度)“Heat of Reaction(反応熱)”」と題し、鉄が錆びていく酸化反応を表現した。
茶、灰、黒をバイカラーで組み合わせ、パターンに凝ったドレス、セットアップ、コートなどを展開。前後の身頃や肩のヨーク、スカート裾などではっきりと色を切り替える。酸化の様子は、一方向に向かって徐々に黒に変化していくグレーのヘリンボーン生地やバングルの錆などに直接的に落とし込まれている。ラストは得意とするドレープをふんだんに用いたカッティングのサテンドレスシリーズが発表されて終了した。
既に1月、ベルリンファッションウイークで発表している同ブランド。東コレとの違いについて、「ベルリンではドレスを多く発表したが、今回はリアルなものをチョイスした。ベルリンは以前活動していたニューヨークに近い雰囲気。MD発信の服作りを感じた。日本はドレスシーンが少ないので、すぐにでもニューヨークで発表したい」と天津。